B級映画の帝王ロジャー・コーマンの真髄に迫る!

2015年6月25日

Corman_osususme
世の中には“B級”と呼ばれる映画があります。低予算&短期間で製作され、パッと目を引くお色気やバイオレンス描写が散りばめられたエンタメ系映画。そんなB級映画を撮り続け “B級映画の帝王”と呼ばれるロジャー・コーマンの功績を追いかけたドキュメンタリー「コーマン帝国」が今週のオススメです。

コーマンはSF、ホラー、パニック、犯罪ものなどさまざまなジャンルの作品を、「早い、安い、面白い!」にこだわり、量産し続けました。同時に、安いギャラで使える才能あふれる若者の発掘にも熱心で、「タイタニック」のジェームズ・キャメロン、「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシ、「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミなど、若い頃コーマンの世話になり後に大成した監督も数多く輩出しています。

70年代後半に入ると、コーマンが量産したホラーやSF、パニック映画といったジャンルは、メジャースタジオが「スター・ウォーズ」のように巨額の予算を投じ超大作として作られるようになり、コーマンの黄金期は終焉を迎えました。

自分が切り拓いたB級映画の可能性が結果として、自分のクビを絞めることになる。そんな歴史の皮肉のようなコーマンの人生を「コーマン帝国」では超豪華な映画人が大勢登場して、感謝と愛情を持って語っています。バカな映画ばっかり作った人だなあ、と笑っていたら、なぜかじんわり感動してしまう。そんなドキュメンタリーです。



出演:ロジャー・コーマン、ロバート・デ・ニーロ

あらすじ:1950年代より低予算映画の監督/プロデューサーとして活躍してきたハリウッドの異端児、ロジャー・コーマン。そのキャリアを本人の証言やロバート・デ・ニーロ、ジャック・ニコルソンら超ビッグネームの映画人による愛あるインタビューを交えて振り返る。