マルチな才人、リリー・フランキーの戦慄演技!

2015年6月25日

kyouaku_osusume
事実は小説よりも奇なり。時として、フィクションでは描けないような想像を絶する驚きを与えてくれるノンフィクション。そんなノンフィクションベストセラー小説「凶悪 -ある死刑囚の告発-」を原作とした山田孝之主演の社会派サスペンス「凶悪」が今週のオススメです。

実際に起きた連続殺人事件を描いたこの衝撃作は、山田孝之演じるスクープ雑誌記者の元に、ある死刑囚から手紙が届くところから始まります。死刑囚が語る余罪、そして事件の首謀者である“先生”と呼ばれる男の存在が章なっていき……。事件の首謀者と目される人物“先生”を演じたのは、マルチな才人、リリー・フランキー。人の命を1ミリも大切と思わず、まるで飲み会の余興のように楽しげに殺人を犯す男を、実に飄々と演じてみせています。テレビで見せる人懐っこい笑顔が、「凶悪」の中では背筋が凍るほどの恐怖感を感じさせます。

7月25日公開の戦争映画「野火」でも一筋縄ではいかない傷病兵を暗いオーラで演じているリリー・フランキー。人間の底知れないダークサイトを体現できる貴重な存在として、今後、ますます活躍するに違いありません。



監督:白石和彌
出演:山田孝之、ピエール瀧、池脇千鶴

あらすじ:雑誌記者の藤井は、上司の命令で元暴力団組長の死刑囚・須藤の取材をすることに。面会した須藤は、警察も知らない“先生”と呼ばれる男について調べて欲しいと藤井に依頼。先生こそが連続殺人事件の知られざる主犯だと言うのだが……。