妻夫木聡&松山ケンイチが、学生運動の時代を身近に引き寄せる青春ストーリー

2015年5月14日

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「もらとりあむタマ子」で前田敦子に超ぐうたらなニートを演じさせ、「超能力研究部の3人」ではフェイクドキュメンタリーという形式で乃木坂46の3人に演技開眼させ、「味園ユニバース」ではロックボーカリストとしての渋谷すばるの魅力を最大限に引き出すなど、人気アイドルから新しい顔を引き出しまくっている山下敦弘監督。そんな気鋭監督が、2011年に発表した「マイ・バック・ページ」は、妻夫木聡&松山ケンイチのW主演作。過激な学生運動が吹き荒れた1970年代に迫った野心作が、今週のオススメです。

妻夫木聡が演じたのは、週刊誌の新米記者・沢田。社会の敵であるはずの学生運動の活動家を取材するうちに共感してしまい、ジャーナリストとして中立を保つべきだと苦悩する。対する松山ケンイチは、武装決起を計画しているとうそぶく謎めいた学生活動家・梅山役。本来相容れない立場のはずの2人が、宮沢賢治やロック音楽の趣味が共通していたことから、次第に友情で結ばれていく。いや、友情と理想を感じていたのは沢田だけで、梅山はジャーナリストの沢田を利用しただけなのか? 事態はやがて沢田本人を巻き込んで自衛隊襲撃計画へと発展していく……。

現状を変えてやろうと息巻いた若者たちの青春顛末記。この連中はバカなことをしでかしたけれど、彼らの失敗を笑うよりやるせなさに泣く。そんな共感度バッチリの異色の青春ストーリーです。



監督:山下敦弘、原作:川本三郎
出演:妻夫木聡、松山ケンイチ、忽那汐里

あらすじ:週刊東部の記者として学生運動のカリスマ指導者を取材した沢田は、取材相手にのめり込み過ぎだと先輩記者にたしなめられる。そんな沢田に、活動家を自称する青年・梅山が接近してくる。親近感を覚えた沢田は記者の枠を超えて梅山に協力してしまう。