全国のオトナを号泣させたクレヨンしんちゃんきっての名作!オラが未来を守りたい理由とは?

2015年4月30日

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ちょっとエッチでお下品なギャグが大好きな幼稚園児、野原しんのすけが大暴れするテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」。劇場版は公開中の最新作も含めてこれまで23本作られていますが、中でも最も“泣ける名作”と言われているのがこの「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」です。

公開当時は子供を連れて映画館に足を運んだ親が片っ端から号泣するという現象が起き、おおいに話題になりました。観客たちに「まさかしんちゃんで泣かされるなんて!」と言わしめた監督の原恵一は、その後も「河童のクゥと夏休み」や実写映画「はじまりの道」などを生み出し、5月9日には最新作「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」の公開を控えています。いまや日本映画界に欠かせない人物と言っても過言ではありません。

タイトルの「オトナ帝国」とは、本作でしんのすけが立ち向かう秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」が思い描く理想郷。古き良き昭和を再現して未来を放棄するという、恐るべき世界です。秘密結社のリーダーであるケンとチャコは、大人たちをノスタルジックな気持ちに浸らせて洗脳し、計画に従わせようと画策。しんのすけとその仲間たちは、自分たちのことを忘れて過去にしがみつく親たちを取り戻すため、組織に立ち向かっていきます。

クレしんならではギャグは満載ですが、ところどころにハッとさせられるセリフをちりばめた隙のない脚本はお見事。クライマックスで、しんのすけが傷つきながらも懸命に鉄塔を駆け上るシーンは涙なしでは見られません。しんのすけがケンに言い放つ“未来を取り戻したい理由”はきっと大人の心にも響くことでしょう。前を向いて歩こうという気持ちにさせてくれる、マスターピースです。(編集部)



監督:原恵一
声の出演:矢島晶子(しんのすけ)、ならはしみき(みさえ)、藤原啓治(ひろし)

あらすじ:野原家が暮らす春日部に「20世紀博」がオープンする。昭和のテレビ番組や暮らしを再現したテーマパークに、ひろしとみさえだけでなく、街の大人たちは大はしゃぎ。実はその裏で、秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」による恐ろしい計画が進められていた。汚れた現実しかない21世紀をなかったことにして、夢と希望のあった20世紀に時代を戻そうというのだ。しんのすけは、自分たちの未来を守るべく立ちあがる。