菅原文太と愛川欽也の名コンビ! 下品で痛快なトラック野郎の珍道中はどこへ向かう!?

2015年4月23日

トラック野郎 男一匹桃次郎
とてつもなく下品で、恋した女に好かれようと口からでまかせばかり、それでもトラックの運転と腕っぷしの強さなら誰にも負けない男、“一番星”こと星桃次郎を演じるのは菅原文太。その相棒、子だくさんでローン返済に追われる元警察官、“やもめのジョナサン”こと松下金造役を愛川欽也が務めたこのシリーズは1970年代の公開当時に大ヒットを記録しました。

この「トラック野郎」の生みの親こそが、2015年4月15日に80歳でこの世を去った愛川でした。愛川は偶然観たテレビのドキュメンタリー番組から着想を得て、デコトラ運転手を主人公にした珍道中というアイディアを菅原に持ちかけます。そして2人で企画をまとめ、東映に提出したことから映画化が決まりました。

「トラック野郎」シリーズの魅力はズバリ、観る者の予想をはるかに超えてくるハチャメチャ展開。警察を振り切ってのトラック大疾走はお決まりの見せ場ですが、第6弾である今作では剣道少女に一目惚れした桃次郎がとうとうトラックを放り出し、剣術修行の山ごもりに出てしまいます。一方ジョナサンはトラックどころか家族もそっちのけにして酒場のママに惚れ込む始末。しかし物語の後半では2人の勝手な行動が1つに帰結し、勢いのままに思わず感動させられてしまうのです。

また注目したいのは各話ごとに登場する“マドンナ”と“ライバル”の存在。今作では剣道一筋の美少女として夏目雅子が、ある過去を持つ寡黙なトラック野郎“子連れ狼”として若山富三郎が出演しています。さらに歴代のマドンナにはあべ静江、由美かおる、原田美枝子ら、ライバルには田中邦衛、梅宮辰夫、千葉真一ら豪華な面々が名を連ねます。

2014年に監督の鈴木則文、菅原文太、そして2015年に愛川欽也と、私たちは愛すべき「トラック野郎」を作り上げてきた3人を立て続けに失ってしまいました。しかしみんなを笑顔にしてくれる一番星とジョナサンの物語は健在。ビデオパスでは今ならシリーズ全10作が見放題配信中なので、「トラック野郎」をぜひご覧ください。(編集部)




監督:鈴木則文
出演:菅原文太、愛川欽也、夏目雅子

あらすじ:長距離トラック運転手の“一番星”こと星桃次郎と“やもめのジョナサン”こと松下金造のコンビは、今日もド派手なデコトラで街道を突っ走る。ある日偶然出会った剣道少女、雅子に一目惚れした桃次郎。彼女を振り向かせようと必死になっているとき、寡黙なトラッカー“子連れ狼”に自慢の車を「チンドン屋」呼ばわりされる。さらにその男が雅子の義兄であることが判明し……。