「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」多和田任益×華村あすか×財木琢磨


「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」須賀貴匡×松田悟志×萩野崇×弓削智久×高野八誠×一條俊

取材・文 / 浅見みなほ
撮影 / 佐藤類

「仮面ライダージオウ」の第17話と第18話に、2022年のライダーとして登場した神蔵蓮太郎 / 仮面ライダーシノビ。彼を主人公としたスピンオフ「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」が東映特撮ファンクラブにて、そして「仮面ライダー龍騎」のオリジナルキャストが集結した「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」がビデオパスにて、3月31日より配信される。

ビデオパスでは、「仮面ライダーシノビ」のメインキャスト3名による座談会をセッティング。「手裏剣戦隊ニンニンジャー」キャストとしても知られ、神蔵蓮太郎 / 仮面ライダーシノビ役で本作の主演を務めた多和田任益、そして蓮太郎の妹・神蔵紅芭役の華村あすか、今生勇道 / 仮面ライダーハッタリ役の財木琢磨に話を聞いた。インタビューの中で、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」キャストの思いを背負う気持ちで現場に臨んだという多和田の覚悟も明らかになる。

※「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」はビデオパスでは配信いたしません。東映特撮ファンクラブ(TTFC)にてお楽しみください。

多和田任益(タワダヒデヤ)
1993年11月5日生まれ、大阪府出身。2015年に「手裏剣戦隊ニンニンジャー」で注目を集め、2017年に映画「ひだまりが聴こえる」で主演を務める。「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン」や「文豪ストレイドッグス」といった舞台でも活躍。2019年4月からは「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」に参加する。

華村あすか(ハナムラアスカ)
1999年3月18日生まれ、山形県出身。2017年に週刊プレイボーイの表紙を飾りデビュー。2018年に「宮本から君へ」「ヒトコワ -この女たち全員サイコパス-」といったドラマや、映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」に出演。2019年にはドラマ「面白南極料理人」に参加した。

財木琢磨(ザイキタクマ)
1992年10月15日生まれ、福岡県出身。2012年にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでフォトジェニック賞に輝く。「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン」などで活躍した。2017年にはドラマ「水戸黄門」に佐々木助三郎役で出演。2019年4月5日に写真集「紅茶とカレー、そして僕。」をリリースする。

忍びつながりだからですか!?(多和田)

──まずは皆さんの役が決まった経緯から教えてください。多和田任益さんは、1月放送の「仮面ライダージオウ」第17話、第18話に、2022年のライダーである神蔵蓮太郎 / 仮面ライダーシノビ役で出演されましたね。

多和田任益  なんの前触れもなく出演のお話をいただいたので、衝撃的でした。2019年から始まる「仮面ライダージオウ」の“未来編“には3人の未来ライダーが登場して、その1人目が忍びをモチーフにした仮面ライダーシノビ。それを演じてみないか?と言っていただけたので、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」に出ていた僕は、思わず「忍びつながりだからですか!?」って聞いちゃいました(笑)。

多和田任益、華村あすか、財木琢磨

左から財木琢磨、多和田任益、華村あすか。

──その頃、すでにスピンオフ「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」への出演も決まっていたのでしょうか?

多和田  全然、知りませんでした! 本編2話分の撮影が終わり、オンエアの少し前くらい、2018年末に「『シノビ』の製作が決定しました」とお話をいただきました。また変身できるんだ!ということはもちろん、やっぱりタイトルに「仮面ライダーシノビ」と入っているのは特別感があってうれしかったですね。「ジオウ」出演発表時の反響もすごかったし、もちろん光栄だったんですが、そこから飛び出した「シノビ」が1つの作品として成立するという喜びがありました。

──ありがとうございます。財木琢磨さんはこれまで舞台などを中心に活躍されてきましたが、どのような経緯で今生勇道 / 仮面ライダーハッタリ役に決まったのでしょうか?

財木琢磨  僕はオーディションですね。「仮面ライダー」のオーディションは以前も受けたことがあったんですが、久々の挑戦でした。年が明けてから一番大きくてうれしい“合格”で、まずお父さんとお母さん、ファンの皆さんの喜ぶ顔が思い浮かびましたね。まだ情報解禁できていないんですけど……もう、早く言いたい気持ちでいっぱいです!(※このインタビューは3月上旬に行われた)

多和田  解禁されたら、また1つ実感が湧くと思うよ。

華村あすか  私もオーディションでした。たぶん、そのオーディションで最後の組だったんですよ。控室で待っているとき、自分の前に何人受けているんだろうって考えていたら変に緊張しちゃって……。でもその日はオーディションが終わってから、楽しかったなあと思えたんです。そしたら後日マネージャーさんに「おめでとう、決まったよ」って言われて、信じられなかったけどうれしかったですね。

面白いけど愛せるキャラクター(財木)

──「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」での役どころについて教えてください。

多和田  僕が演じる蓮太郎は、「ジオウ」本編に出ていたときとはけっこうギャップがあります。あの2話はけっこうシリアスで、正義感の強い青年がどう成長していくかを描いていました。でも「シノビ」は遊び心のある脚本なので、笑って観られるシーンもたくさんあります。「ジオウ」では堂々と変身していましたが、今回“世を忍ぶ”というのも大きなテーマになっていて、蓮太郎は自分が仮面ライダーシノビであることを隠しているんです。変身パターンもいろいろ撮らせていただいたので、楽しみにしていただきたいですね。そんな中で2022年の蓮太郎の人間的な深みも掘り下げてくださっているので、「ジオウ」を観てくださった方は「いろんなことがあって、この子は成長したんだな」と感じてくれると思います。

多和田任益

多和田任益

財木  僕が演じる勇道は、今生(こんじょう)カンパニーという会社の御曹司。すべてを手にしているように見えて、意外と恋愛面でうまくいっていないんです。(神蔵)紅芭のことをすごく一途に思っているんですけど、相手にされていなくて……。あと仮面ライダーってやっぱりカッコいいイメージがあると思うんですが、名前も“仮面ライダーハッタリ”ですし、今までのライダーとは一味違う、面白いけど愛せるキャラクターになっていると思います。

華村  紅芭は、兄の蓮太郎を頼りないと思いつつも、本当はお兄ちゃん思いなんです。純粋で素直すぎるからこそ面白くなっているシーンもありますし、イッチー(勇道)との掛け合いも絶妙です。ストーリーではある意味紅芭が軸になっているところもあるので、細かい表情を見ていただきたいです。

同じ役の先輩で、1つ歳下(多和田)

──それぞれの第一印象を教えてください。

財木  あすかちゃんとは初めましてだったんですが、多和田くんとは以前から面識があって。共演したことはないんですが、以前舞台で同じ役をやっていたんですよ。今回は念願の共演でしたし、お互い変身するライダー同士なのですごくうれしかったです。

──「ミュージカル『テニスの王子様』」にて、多和田さんは2ndシーズン、財木さんは3rdシーズンで手塚国光役を務めていたんですよね。初対面のときのことは覚えていますか?

財木  僕、いまだに覚えてます。ドリライ(「ミュージカル テニスの王子様 DREAM LIVE」)を観に行ったとき、僕が楽屋に行ったら、一緒に写真を撮ろうと言ってくれたんですが……。

多和田  ああー! さいたまスーパーアリーナね。すごかった、ガッチガチで(笑)。

財木  僕はまだ上京したてで、作品に携わるってこと自体よくわかっていないくらいだったんだよね。そんな中、同じ役の先輩が目の前にいて、しかも相手は自分より1つ歳下なのにこんなにしっかりしている。写真を撮るとき多和田くんが肩を組んでくっついてきてくれたので、僕もちょっと寄ったつもりだったんですけど……写真を見たら僕、ちょっと避けてたという。

財木琢磨

財木琢磨

一同 (笑)

華村  その写真、見たい!

財木  顔も引きつってて、ヤバいよ。懐かしい。

多和田  「全然寄ってくれへんやん!」って言ったの覚えてるよ。嫌われたんかなあって思った(笑)。

財木  でもこの現場で再会しても、全然変わらず接してくれました。

──では今ならもう、動じず写真も撮れますよね。

財木  全然平気です! 見つめ合って笑って撮ったよね。

今までクールだったのに、急に!?(華村)

──多和田さんと財木さんは、華村さんと初共演ですよね。

多和田  はい。初めて会ったのは衣装合わせの日かな。妹役なので、初めて見たときは「あら、きれいな妹が来たねえ」って思いました(笑)。すごく華奢でスラッとしてるから、おとなしめの子だなって印象があったんです。

華村  嘘!? 言われたことないです……!

財木  最初はあまりしゃべってなかったじゃん。男2人に女子1人って状況だし。

多和田  それに僕らのほうが歳上だから、緊張してたのかも。口に手を当てて上品に笑ってたから、すごく育ちがいい印象だったんです。でもしゃべればしゃべれるほど、実はなんでもウェルカムな子なんだとわかって。今ではけっこうしゃべるし、お弁当も残さずきれいに食べるから偉いなあと思います。

華村  多和田さんはすごくフレンドリーに接してくださいました。最初は緊張しちゃっていたんですがが、積極的に話しかけていただいてすぐ打ち解けられたんです。ただ……イッチー(財木)は打ち解けるのが難しかったです。「おはようございます」は言えるんですけど、そのあとに会話を振ってもいいのかな!?って思ってしまって。でも話してみたら、意外と……。

財木  使いやすい言葉で言ってくれていいんだよ? “バカ”とかさ(笑)。第一印象が怖いとか、クールに見えるとはよく言われます。逆に「しゃべらないほうがいいんじゃない?」って言われることもあるくらい。

──今回、勇道は紅芭に片思いしているという役どころでしたから、距離があるまま演じるのは難しかったのでは?

財木  そうなんです! だからどこかでこの壁を取っ払わないといけないなと思っていて。お味噌汁にすごい量の一味を入れていたから「どんだけ入れるんですか!?」ってツッコんでみたり、一生懸命話しかけたつもりなんですが、怖がられていたんです。それで現場でどんぐりを拾って遊んでたら……。

華村  謎でしたよ、あれ! 私がモニターを観てたら、急に横で土をいじり始めて。どんぐりに木の枝を刺して「新種の植物だぜー」みたいなこと言ってるんですよ(笑)。今までクールだったのに、急に!?と思って!

多和田  それ、どういうリアクション取ったらいいか困るね(笑)。なんて返したの?

華村  私も一緒になって作り始めました。

多和田  乗ってあげたんだ(笑)。どんぐりがつないだ仲。

“忍びヒーロー代表”のような気持ちで(多和田)

──「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のキンジ・タキガワ / スターニンジャー役で知られる多和田さんが、仮面ライダーとして日曜の朝に戻ってきてくれるのは、特撮ファンにとってうれしいサプライズでした。多和田さんがシノビを演じることが発表された際、「ニンニンジャー」キャストの皆さんからはどんな反応が?

多和田  すぐに反応がありました! まず(伊賀崎天晴 / アカニンジャー役の西川)俊介からは「いいなあ」って言われて。そしてカスミン(百地霞 / モモニンジャー役の山谷花純)からは「え、こんなに早く出て大丈夫なの!?」って心配されました。確かにスパンは短いので、当時「ニンニンジャー」を観ていた子供が「ジオウ」を観たら戸惑うかもしれないですが、キンジと蓮太郎はキャラクターがまったく違いますから。

──“忍び”仲間の「ニンニンジャー」キャストからは、うらやましがられそうですね。

多和田  そうなんです。忍びの先輩方(「忍者戦隊カクレンジャー」「忍風戦隊ハリケンジャー」キャスト)もたくさんいますし、一緒にやってきた「ニンニンジャー」メンバーの思いも背負って……“忍びヒーロー代表”みたいな気持ちで現場に行っていました。作り手の皆さんにも視聴者の方々にも、「この人にやってもらえてよかった」と思ってもらいたいという気持ちで臨みましたね。

──財木さん、華村さんから見て、多和田さんに“特撮の先輩”らしさを感じた点はありますか?

財木  僕の中では特撮の先輩というより、最初の出会いからずっと先輩だったんですよね。1つ歳下ではあるけど、すごくしっかりしていて礼儀正しい。周りに気も使える人だと思っています。

多和田  やばい、褒め倒されたわ。どうしたらいいかわからない(笑)。

財木  やっぱりそこは見習うべきだなと純粋に思いますし。(付け足すように)正義の……ヒーローです。

多和田  おい! 最後やっつけ感がひどいぞ! 悪いところ出てるぞ!(笑)

華村  多和田さんはお顔を隠すシーンが多かったんですが、眼力で十分存在感があって、顔が見えなくてもキャラクターが成り立っているのがすごいと思いました。私は今回アクション初挑戦だったんですけど、多和田さんはお上手で、お手本になるなと思って尊敬の眼差しで見ていました。

華村あすか

左から多和田任益、華村あすか。

多和田  そんなことないよ。あすかちゃんはずっと堂々としてたし。女の子はアクションやるときに怖がっちゃう人もいるんですけど、あすかちゃんはやるとなったらがんがん食らいついていたので、度胸があるなと思いました。それって特撮の現場で必要とされる大きなポイントだと思うので、あすかちゃんがオーディションで選ばれた理由がわかりましたよ。

財木  アクションも様になってたよね。

多和田  うん。負けん気もあってすごいねって、アクションチームの方々とも話していました。ちょっと失敗したとき、すごく悔しそうな顔するじゃん。それがいい表情だなと思ってました。

華村  そんなところまで見られていたとは!(笑)

多和田  「ニンニンジャー」の頃はチームに女の子が2人いたし、そういうのもちょっと思い出しました。そうだよな、こうやってみんな悔しい思いをして、切磋琢磨していくんだよなって。個人的に初心に帰ることもできて、すごくいい現場でした。

レベルアップしたアクションもやってみたい(華村)

──「RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」は全3話ですが、これからまだまだ世界を広げていけるような作品だと思います。もし続編があったら、どんな展開に期待しますか?

多和田  この作品の登場人物に共通して言えるのは、それぞれに対して思いやりがあるということ。それが面白いほうにもシリアスなほうにもつながっていて、人間の本質みたいなものを突いていると思うんです。今回蓮太郎は、隠れて紅芭を守るということが大事なポイントでした。そんな紅芭が旅立つとき、1つの役目を終えた蓮太郎がどういう仮面ライダーになっていくのかというところを、ぜひ観てみたいですね。あとはイッチーと紅芭が結ばれるのか?というところも気になります。

華村  そうそう! 気になる!

財木  個人的には、もっとハッタリの見せ場が作れたらいいなと思っています。イメージしているのは、神社で火がメラメラと燃えている中、ハッタリがゆっくり立ち上がって、命を懸けて紅芭を守るみたいな(笑)。それで最終的に結ばれるけど、紅芭はどこかに行ってしまうという、切ない展開もいいな……。アイデアは無限にあるので、実現できたらいいなと思いますね。

華村  そうですね。紅芭としては、もうちょっとレベルアップしたアクションもやってみたいです!

多和田  仮面ライダーシノビみたいになりたいって言ってたもんね。紅芭がもっと成長したらヤバいんじゃない? 紅芭が蹴って木を折って、俺ら2人で「ひえー!」みたいシーン、ありそう。

一同 (笑)

多和田任益、華村あすか、財木琢磨

左から財木琢磨、多和田任益、華村あすか。

「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」

「仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」

東映特撮ファンクラブで3月31日より配信

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