「斉木楠雄のΨ難」主演 神谷浩史 インタビュー


「斉木楠雄のΨ難」主演 神谷浩史 インタビュー


神谷浩史

─ずっと手元に置いておきたくなるような作品に関わりたい─

取材・文/映画ナタリー編集部写真/杉映貴子

週刊少年ジャンプで連載中の同名マンガを原作にしたテレビアニメ「斉木楠雄のΨ難」。テレパシー、予知、瞬間移動などさまざまな超能力を操ることができる高校生・斉木楠雄と、個性が強すぎる同級生たちとの騒動をコミカルに描く。ビデオパスでは楠雄を演じる神谷浩史にインタビュー! 作品や共演者への思い、役を演じるうえでの信念などについて語ってもらった。

1月28日、千葉県生まれ。声優、ナレーター、歌手として幅広く活躍。「ハチミツとクローバー」「機動戦士ガンダム00」「さよなら絶望先生」「夏目友人帳」などでメインキャラクターを演じる。2010年には、「化物語」の阿良々木暦役で第9回東京アニメアワード個人賞・声優賞を受賞。その後も「黒子のバスケ」「進撃の巨人」「おそ松さん」などの話題作に出演する。「クレヨンしんちゃん」に登場するぶりぶりざえもんの2代目声優を務めることでも話題に。

──「斉木楠雄のΨ難」の原作マンガは、現在も週刊少年ジャンプで連載中です。読んだ感想は?

読んだのはアニメ化の話が決まってからなんですけど、面白かったです。楠雄の役をいただく前に読んだんですが、どの層を狙って描いているのかわからないというくらいさまざまな展開があるところが魅力的で。読者をピンポイントで想定してるんじゃなくて、全年齢と言うか、広く開かれた作品だなと思いましたね。

神谷浩史

神谷浩史

──どの役をやるか知らずに読まれたんですね。

そうです。フラットに読んでいたときに、この役だけはやりたくないと思ったのが楠雄で(笑)。彼はほかのキャラクターと会話をしなくて、ずっとモノローグなんです。でも芝居をしていて何が面白いかと言うと、相手によって自分の中だけでは生まれないテンポだったり、音だったりが急に発生することで。楠雄の場合は、相手との相乗効果で何かを生み出すというよりも、全員の受け皿として機能しないといけない。正直、損な役回りだなと思いました(笑)。だけど今は、プロデューサーやスタッフの方々が「神谷だったら、みんなの受け皿になれる」と思ってくれた結果なんだと考え、必死で演じています。

──楠雄はほかのキャラクターと会話をしないだけでなく、テレパシー、透視、予知などさまざまな力を持つ超能力者でもあります。演じるうえで意識した点は?

淡々と相手にツッコんでいく役なので下手すると僕以外の人が演じたとしても、想定可能な枠に収まってしまうと思うんです。もちろん、そこに収めていくのも我々の仕事なので、すごく大事なことでもあるんですが……。役をいただき、一癖も二癖もある大好きなキャストの方々と一緒にお芝居をやるのに想像の範囲内に収まってしまってはもったいないという思いが強くありましたね。

「斉木楠雄のΨ難」  ©麻生周一/集英社・PK学園

「斉木楠雄のΨ難」  ©麻生周一/集英社・PK学園

──では、楠雄が唯一心を読めないバカな同級生・燃堂力を演じた小野大輔さんたちとのバランスを重視したということですか?

そうですね。楠雄にとってはタイトル通り災難以外の何ものでもないキャラクターが次から次へと出てくるので、そのキャストの方々の演技を大切にしました。小野くんが本当にバカみたいに燃堂を演じるんですよ(笑)。もう天才だなと思うんですけど、彼は何も考えずにセリフを紡ぐことができる。その声に対して脚本上の楠雄の苛立ちだけでなく、僕のいら立ちを乗っけても成立する瞬間があるんです。現場ではそういう瞬間を狙っています。

──楠雄の両親の役は、実際にご夫婦である岩田光央さん、愛河里花子さんが演じられてますね。

もう驚きですよ。岩田さんも愛河さんもコメディセンスの塊みたいな方で、その2人が一堂に会するというだけでもすごいのに、夫婦役でしかもその子供役を僕がやれるというのは感慨深いです。岩田さんとはプライベートでも仲良くさせてもらっているので、現場にいらっしゃるだけで楽しいし、愛河さんも本当に巧みな方でいらっしゃって、もうなんでもできるんですよ。だからお父さん、お母さんが出てくると僕はすごいテンションが上がりますし、2人のエピソードは僕にとっては鉄板です。

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「斉木楠雄のΨ難」  ©麻生周一/集英社・PK学園

──両親のバカップルぶりはすごいですよね(笑)。楠雄以外でお気に入りのキャラクターはいますか?

灰呂(杵志)はすごく好きですね。まっすぐすぎてズレているというか、バカでも燃堂とは違う方向で突き抜けてて。やっぱり、一癖も二癖もある役というのは演じがいがあるというか、その人ならではの特徴を増大させられるんですよ。特化した何かを持っているキャラクターは演じていて楽しいですね。

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神谷浩史

──「楠雄というチャレンジングな役ができてうれしい」と公式インタビューでおっしゃっていましたね。これからもどんどんチャレンジをしていきたい?

同じものを求められるというのは、定番として認知していただいているということで、とてもありがたいです。でも、特化した部分のある役を任されるということは、ハードルを設けられることでもあって、こちらとしてはとても燃えます。

──「斉木楠雄のΨ難」の見どころは?

僕はコメディ作品が大好きなんですが、この作品に関してはやっぱり何も考えずに観られるところです。基本的にはギャグ作品なので、テーマだったり、観念的なものを伝えるものではないと思っているので。もちろん作品から感じ取れるものがあったらそれを大切にしてほしいです。

──コメディがお好きということですが好きな映画は?

「アパートの鍵貸します」が好きです。ビリー・ワイルダー監督の作品が全般的に好きなんですけど、その中でも特に。ヒロインのシャーリー・マクレーンがとってもキュートで、ジャック・レモンが演じる冴えないサラリーマンとのバランスが絶妙なんですよね。2人の関係というより、その世界観にすごく憧れます。

──古典と呼べる作品ですね。

モノクロの古い作品なんですけど、僕にとっては大切な1本です。Blu-rayが出たりしたらDVDを持っているのについつい買っちゃったり。そういうふうに、誰かにとってずっと手元に置いておきたくなるような作品に自分が関われたらうれしいですね。

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